らぶ・みー 
やっぱり嫌な予感が当たったようだ。

好きな人の傍にいたいから、話すきっかけが欲しいから、彼女は夜遅く、わざわざ群馬まで出向いたに違いない。

それなのに、好きな人の口から出てきたのは、残酷な真実。

彼女はどんな気持ちで、彼の言葉を聞いていたんだろう......



「俺は本気で雪乃を愛してるから、何を言われても別れる気はないよ。」

「.....うん。」

「だからさ、『許されないことしてるのは、ちゃんとわかってるから、もう放っておいてくれ』って言った。」

「そしたら、なんて言ってた?」

「黙り込んでた。」

「そう.......。」

「もう、多分、何も言ってこないよ。」

「.....うん。」
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