らぶ・みー 
益田さんは私に気がついていないようだったけど、危機一髪だった。

実際に知り合いに出くわし、気を緩めてはいけないと、改めて思わされた。



いつ何処でバレるかわからないんだ.......

あまりの衝撃に、呆然としてしまう。



「大丈夫かな?」

「うん。.....多分。」



黙り込む私を、彼は優しく抱きしめてくれた。

もうとっくに帰らなくてはならない時間になっているのに、彼と離れるのが怖い。

周りの人が関わる事で、二人の世界が、だんだん二人だけのものではなくなっていく。

秘密を秘密のままにしておくためには、少しの油断も許されないのだ。



だから、もっともっと気をつけなくては.......

私は、彼と離れたくない。

彼を失いたくない。
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