らぶ・みー 

「俺は雪乃のこと、本気で愛してる。でも、それは許されないっていうことも、雪乃には他に愛してる人がいることも、わかってる。だから......雪乃が一緒にいてくれるなら、俺は本気で愛してもらえなくてもいいって思ってる。」

「泰樹、それは違う.....。」

「俺のこと、大好きって言ってくれて、苦しくなるほど思ってくれて.....傍で嬉しそうに笑ってる雪乃がいてくれれば、それでいい。」

「.......。」

「雪乃が大事にしている本当の世界を壊したりしないから、俺を一人にしないで.....。」



そんなこと、思ってたんだ.......



身体が震える。

涙が止めどなく溢れ、大粒の涙がこぼれ落ちる。

別れ話をしている訳じゃないのに、切なくて、苦しくて、胸が痛くて.....

興奮して、呼吸が乱れ始める。
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