らぶ・みー

益田さんは、嬉しそうに私の目を見て微笑んだ。

覚悟が内面から滲み出ているからなのか、許されない愛を貫こうとする意志の強さの現れなのか、その笑顔は同性の私から見てもドキッとするくらい、凛とした美しさに満ちていた。



「嬉しい。初めてわかってもらえる人に会えた気がする。.....篠井さんともっと早く仲良くしておけば良かった.....。」

「そうだね。.......益田さん、これからどうするの？」

「.....終わりにしようと思ってる。」

「いいの？」

「決めてたの。バレたらすぐに身を引くって。」

「.......。」

「愛してるから、彼を苦しめたくない。山野君はお家を背負っていかなきゃいけない人だし、家族を大事に思ってる。私一人のために、それを全部捨ててほしいなんて言えない.....。」