らぶ・みー 
二人でしばらく泣いていた。

増田さんの気持ちが痛いほど伝わってきて、辛くて、切なくて、哀しくて.......

私たちは許されないことをしているのに。

家族や友人を裏切っているのに。

責められることをしているのだから、罰を受けるのは当然なのに.....



「篠井さん.....今までありがとう。」

「今までって?」

「.....離婚するつもり。」

「離婚?」

「旦那が単身赴任から戻って来てから、触れられるのも嫌で、一度も同じ部屋で寝てないの。旦那は不審がってる。バレるもの時間の問題。」

「.......。」

「気持ちの上でも旦那には悪いことしたと思うし、逆に家族でいる時に山野君のこと、思い出しちゃったりもするし.....どっちにせよ、もう旦那とうまくやっていくのは無理だと思う。」
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