らぶ・みー 

「.....子供は?」

「可哀想だけど、転校させる。旦那に子育ては無理だろうし、子供だけは手放したくないから、一緒に実家に戻ろうと思ってる。それに、私、浮気してるって噂されてるんでしょ?ここにいたら、離婚の原因はそれだって、噂が広まっていじめられるかもしれない.......悪い母親よね。」

「.......。」

「あと.....みんなに知られる前に私がいなくなっちゃえば、山野君に迷惑かけないで済むかもしれない.....。」

「そんな......。」

「決めてたから。バレちゃったら、こうしようって。」

「でも、まだ、相手が益田さんだって、美保ちゃんは気付いてない。」

「気付いてからじゃ遅いよ。浮気発覚と同時にバレなくてホッとしてるくらい。相手が同級生の母親なんて、余計にショックでしょ?」

「.......。」

「いつかこんな日が来るんだろうなって、ずっと思ってた。でも.....もうちょっと、彼と一緒にいたかった.....。」
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