らぶ・みー 
世の中には、愛し合っていても結ばれない恋人がたくさんいる。

人は一人では生きていけなくて、家族がいて、親戚がいて、友達がいて、学校とか会社とか、いろんな社会に関わっていて.......

だから、愛してるだけじゃダメなのだ。

愛する人を取り巻く、そういう自分の意思だけではどうすることもできない環境を、まるごと受け入れられないなら、ずっと一緒にいるのは難しい。



だから、益田さんは自分の幸せよりも恋人の幸せを選んだ。

愛する人を取り巻く環境を受け入れられないなら、せめて守り通そうとしたのだ。

それはつまり、自分はもちろん、自分の家族を犠牲にするということにもなる。

それでも益田さんは恋人の幸せを願い、バレてしまう前から、そうする覚悟を決めていた。

愛しているから別れを決心し、「後悔なんてない」って言い切った.......
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