らぶ・みー
「それなら、それも仕方ないかなと思ってる。」
「.......。」
「考えたこと、ない訳じゃない。」
彼は親指で私の涙を拭い、助手席の方へ身体を近付けてきた。
予想外の答えに戸惑う私の頭をポンポンしながら、柔らかな笑顔を見せると、肩に手を回して抱き寄せた。
「バレたらどうなっちゃうのか、今は想像でしかわからないけど.....でも、雪乃の気持ちが俺にあるうちは、一緒にいさせて。」
「.......。」
「雪乃はお婆ちゃんになっても可愛いだろうから、嫌われないように、俺はカッコいいオヤジになれるよう頑張る。」
「..............何で?.....何で、そんなに。」
「何でって、決まってんじゃん。」
「.......。」
「愛してるから。」