らぶ・みー 
春休みの間は、毎日、彼のことを考えていた。

会いたくて、声が聞きたくて、抱きしめてもらいたくて.......

家族が寝静まった後、涙をこぼしてしまう事もあった。

普段だって、一週間に一度か二度しか会えないのに、先が長いとわかっていると、思いは募るものらしい。



彼は、毎日、メールをくれた。

日によっては、一日に何回も。

他愛も無い、主に今日会った出来事を報告しあうだけのやり取りだったけど、彼の書く文章からは、いつも愛情が滲み出ていた。

だから、私も会いたい気持ちを素直にメールにした。

何度も何度も読み返しては、次のメールが来るのを心待ちにしていた。

そうやって彼の優しい気持ちをいっぱい受け取って、私の彼へ対する愛情は、前よりももっと強い確かなものになっていった。
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