らぶ・みー 
彼が、私を優しく抱きしめる。

大好きな彼の匂いに包まれるのも、これで最後。

しっかり憶えておかなくちゃ.......



「ホント、泣き虫だな。これじゃ、どっちが年上かわかんないじゃん。でも、カワイイ。」

「.....可愛くないよ。オバさんだもん。」

「だから、それ言わない。」

「私ね....生まれ変わったら、泰樹と同じ年になりたい。そしたら、私を見つけて、彼女にしてくれる?」

「もちろん。他の男に盗られないよう、必死こいて探す。」

「ありがとう.....。」

「でも、生まれ変わらなくても、今、俺は雪乃の目の前に、ちゃんといるだろ.......。」
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