らぶ・みー 
涙でぐちゃぐちゃの顔を家族に見られたくなくて、そっと鍵を開け、洗面所に直行してメイクを落とした。

それでも涙が止まらなくて、すぐお風呂に入って、バスタブの中で、またいっぱい泣いた。

泣いても泣いても、涙を止めることができなかった。



彼に出会えて本当に良かった。

これほど愛しいと思う人がいるなんて、信じられなかった。

彼のおかげで、こんなに長い間、こんなに素敵な夢を見ることができた。

愛し合うってどんなことか、よくわかった気がした。



だから、もう十分過ぎるくらい、幸せをもらったはずなのに。

泣いてもどうすることもできないのに.......
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