らぶ・みー
「消去しちゃっても、ホントは何となく覚えてるんでしょ?念のため、これあげる。」
「でも.......。」
「今の携帯に登録するかどうかは雪乃さんの自由。でも、完全に連絡取れなくなっちゃったら、何かのタイミングで思い直す事があっても、スタートラインにすら立てない。」
本当にその通り。
でも、これを登録して安易に連絡できるようにしてしまったら、いつか誘惑に負けてしまうかもしれない。
そんなことをしたら、彼にこんな酷い仕打ちをしてまで、無理に別れた意味が無くなってしまう。
今まで散々苦しめておいて、簡単に会いたいなんて言える立場でもない。
そう思うくせに、受け取ったメモを何度も繰り返して見ているうちに、結局、番号もメアドも完全に暗記してしまった.......
私、本当はどうしたいんだろう。
何か、バカみたい.......