らぶ・みー 
それからの二週間は、あっと言う間だった。

何をしていても、気がつくと彼の事を考えている。

毎日が何だか楽しくて、子供にガミガミ言うこともあまりなくなった。

なぜかいろんなことが許せてしまう。

恋をするって、すごいことだ。



とは言え、これは「叶うことを求めない恋」であることは確かだ。

彼の思わせぶりな態度にドキドキしながら、片思いしているくらいがちょうどいい。



今の関係を保てるならば、それだけで十分。

もう恋をすることなんてないと思っていたのに、彼の笑顔を思い出すだけで、こんなに幸せな気持ちになれるんだから。
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