らぶ・みー 
少し歩いて落ち着いた雰囲気のカフェに着くと、彼は私を先に着席させて、慣れた感じで店員と話していた。

何が起こるかわからないけど、ワクワクしている彼の様子を見ていると、私も楽しい気分になってくる。



「お誕生日っぽいのがいいから、ショートケーキにしちゃったけど、いい?」

「うん。」

「じゃ、楽しみにしてて。ここのは、あんまり甘くなくて美味しいんだ。」



ケーキがすぐに運ばれてきて、お皿が目の前に置かれた瞬間、思わず声をあげた。

シンプルなショートケーキがのったピンク色のお皿に、チョコレートで、「HAPPY BIRTHDAY YUKINO」と書いてある。

一緒に運ばれてきたカフェラテにも、大きなハートと「XXX」の文字が、ラテアートで施してあった。
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