らぶ・みー
彼の両手が私の左手を包み込んだ。
そのまま肩の位置まで持ち上げ、私の目の前で、薬指から結婚指輪を外した。
「後で返すから。」
「....うん。」
答えるのが精一杯だった。
驚いた。気がついてたんだ。
パン教室の日は生地をこねる時に邪魔なので、私は結婚指輪をしていない。
でも今日は、わざと指輪をして来た。
自分で自分にブレーキをかけるために.......
「寒すぎるから、一旦、車戻ろうか。」
「うん.....。」
彼に肩を抱かれて、海風に吹かれながら車へ戻った。
ブレーキのなくなった薬指を気にしながら。
そのまま肩の位置まで持ち上げ、私の目の前で、薬指から結婚指輪を外した。
「後で返すから。」
「....うん。」
答えるのが精一杯だった。
驚いた。気がついてたんだ。
パン教室の日は生地をこねる時に邪魔なので、私は結婚指輪をしていない。
でも今日は、わざと指輪をして来た。
自分で自分にブレーキをかけるために.......
「寒すぎるから、一旦、車戻ろうか。」
「うん.....。」
彼に肩を抱かれて、海風に吹かれながら車へ戻った。
ブレーキのなくなった薬指を気にしながら。