らぶ・みー 
思わぬタイミングで、彼の声が聞けて嬉しい。

家の中にいて、リアルに彼の存在を感じたのは初めてだ。

ただ、家族が家にいる訳じゃないのに、何となくソワソワした。

ほんの少し、悪いことをしているような気になった。



次の日も、約束通り、彼は昼休みに電話をくれた。

他愛のないおしゃべりをして、楽しくて、幸せで.......

もう悪いことをしている気にはならなかった。



こうやって、いろんなことが少しずつ平気になっていくのだろう。

道から外れた事をしたとしても、何でもない顔をして笑っていられるようになるのだろう。



だから、きっと大丈夫。

これから彼との間に何が起こっても。

家に帰れば今まで通り、普通の主婦に戻れるはず.......


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