声をきかせて
「なぁ、いきてる?」
雪夜君は私の顔に自分の顔を寄せた。
「…あ、生きてる!」
真っ赤になった私の顔に
またその可愛い笑顔を…今度は昨日よりも近くで
見せてきた。
「雪夜君、心優は純粋なんだからからかったらだめ!」
「別にからかってねぇよ(笑)」
メイと雪夜君はべったりで
私は何だかもやもやしていた。
「せっかくだし、一緒に食べよ!ね?」
「まぁいいけど。」
「…ごめん、私帰る。」
「え!ちょっみゆぅ!」
我に戻ればもう会社にいた。
メイにヤキモチやいたのか…。
自分でも正直わからなかった。
「心優ちゃん!」
名前の呼ぶ方に顔をむけると
そこには息を切らした雪夜君がいた。
「あ…どうしたんですか?」
「今夜…あいてるかな?」
「え…まぁ一応。」
「むかえくるな!」
「え!あ…ちょっと!」
私の言葉を無視して雪夜君は
走っていってしまった。