声をきかせて


「なぁ、いきてる?」

雪夜君は私の顔に自分の顔を寄せた。

「…あ、生きてる!」

真っ赤になった私の顔に

またその可愛い笑顔を…今度は昨日よりも近くで

見せてきた。


「雪夜君、心優は純粋なんだからからかったらだめ!」


「別にからかってねぇよ(笑)」


メイと雪夜君はべったりで

私は何だかもやもやしていた。


「せっかくだし、一緒に食べよ!ね?」

「まぁいいけど。」

「…ごめん、私帰る。」

「え!ちょっみゆぅ!」


我に戻ればもう会社にいた。

メイにヤキモチやいたのか…。

自分でも正直わからなかった。



「心優ちゃん!」

名前の呼ぶ方に顔をむけると

そこには息を切らした雪夜君がいた。


「あ…どうしたんですか?」

「今夜…あいてるかな?」

「え…まぁ一応。」

「むかえくるな!」

「え!あ…ちょっと!」

私の言葉を無視して雪夜君は

走っていってしまった。


< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop