過去と未来の恋愛。
出会い
今日は待ちにまった中学校入学式―…。

ドキドキワクワク……。
『お母さーん!早くしてよぉー!』
「ちょっと待ちなさいッ!南琉はせっかちなんだから…」
『お母さんが遅いんじゃーん!!』
…息を切らしながらやってくるお母さんをよそに、空を眺めて深呼吸。
『あいい天気ッッ
入学式日和だぁ♪♪』


手を空に伸ばし、背伸びをしてると―…。


…「ドンッ」

『痛ッ!何あいつ…』

「あっ、ごめん……
わざとじゃないから許して?ね?」


リボンが赤―…。
という事は……一年生…

あたしと一緒……
同じクラスになりません様に…


「…あれぇ??」

彼は私の顔を覗き込んだ。
「リボンが赤って事はぁ…一年生じゃん??」

女の子みたいな口調で私に話し掛けてくる。

「俺は五十嵐優真!
お前は―…?」

『―…あっ、あたしは…川越南琉…』

「なるかぁ…
なるるんでいい?」

…『なるるんかぁ(笑)
別にいいし…』

「んじゃっ!また!」
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop