夢あゆみ ~君と生きる未来~


確かにあの男は私にとってトラウマだ。



同じ街に住んでいるから会うんじゃないかって恐怖がある。



「大丈夫だ、俺がついてる」



私を気遣うように頭の上から聞こえて来る声に、身体の震えはいつの間にか治まっていた。



やっぱりこの温もり…、落ち着く…。



「ありがとう、トシ」



私は彼の背中に腕を回した。






< 63 / 188 >

この作品をシェア

pagetop