2F 営業部
「⁈⁈」

瑠美音は反射的に突き飛ばしてしまった。
弁当と一緒に盛大に地面に転がり落ちる道明寺。

「あっ…ご、ごめんなさい…」

道明寺は散らばった瑠美音の弁当の中身を拾いながら言った。

「これ、お前が作ったの?この厚焼き卵、形やばいね、お前シェフ?」

ゴミがついた厚焼き卵をパクッと口に放り込む道明寺。
あまりの美味さに驚いたのか突然痙攣しながらまた地面に転がり落ちた。

「きゃ、きゃあ!!誰か!誰かー!」

周りにいたひとが駆け付け、その場はなんとか収まったが、1時間の昼休憩はとんだ騒動で終わってしまった。

結局お弁当も一口しか食べてないし…ほんと頭がおかしくなりそうだわ…

瑠美音はトボトボあの恐ろしい部署にもどった。
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