2F 営業部
時刻は12時59分。
ギリギリセーフだ。

自分の席につくと、それまで任天堂DSをしていた百目鬼はゲーム機をしまい無言で瑠美音の手を握った。

『るるるるるみたん。ご、ごごごご午後は外回りでござるよ!ドゥヒ…ドゥヒヒ…初…デートでござるな…ドゥヒヒヒ』

パシン!

頬を抑え目の前に倒れる百目鬼。

(あ…やだ。わたしったら…!)

『百目鬼さん!ごめんなさい!百目鬼さん…っ!』

百目鬼『…う…うーん…。

あ、城ヶ崎さんお疲れ様です。外回りいくから早く支度して。』


ダレ…コレ…。

百目鬼は頬を殴られた衝撃で、立ち振る舞いが水嶋ヒロのようになってしまった。
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