2F 営業部
瑠美音の微笑みに百目鬼は一瞬で顔が火照ったようだった。

「あっあっ!すっすみませんえん!シシシシッ」

百目鬼は歯を見せて笑いながら、こちらを向いたまま片足を勢いよく一歩後ろに振り、バックステップのような形で下がった。

気持ち悪い…
瑠美音は一瞬ではあったが百目鬼の顔を凝視してみた。

信じられないが顔は水嶋ヒロにそっくりな美形なのだ。
しかし、なんなんだろうか、この言い表せられないこいつから漂う不快感は。
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