*9月26日* ―それでも君が好き―




「ありがとう 2人とも。」


自然と笑みがこぼれる。


きっと 高校生活もきらきらに輝くんだろうな。


「おーい 席つけー。」


がに股で教室に入ってきた担任に 夏架と砂依は自分の席に戻った。


2人は同じ中学校出身で 私は2人に加わった感じ。


2人の話になると やっぱり中には入れなくなるけど 私にはもう2人が必要だった。


本音を言える相手までとはいかないけど 心の支えになってくれる。


1限は英語。


鼻のたかーい先生がペラペラと教科書を読んでいるとき 胸ポケットが震えた。


「では ポイントを抑えましょう。」


そう言って先生が黒板に何か書き出した隙に携帯を見ると それは剛からのメールだった。


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from. 宮津 剛
件名/Re:
04/16 09:12
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やっほー。



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っは?


剛ってば絶対にふざけてる。


だけど 他愛ないそんな出来事が私は幸せで堪らなかった。


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to. 宮津 剛
件名/Re:
04/16 09:20
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もうっ 授業中に

バカじゃないの?


何があったのかと思った


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from. 宮津 剛
件名/Re:
04/16 09:22
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(* ̄∇ ̄*)


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返信が異常に早くて 何度も吹き出しそうになる。




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