「恋」って何だろう。
「あっ、あそこにクラスの掲示板がある!見に行こうよ!!」
「うん!!」
向かった先には、「北星中学校一年生クラス表」と書かれた紙が貼ってあった。
「やったぁ〜!私たち同じクラス!!2組だって」
「ホントだ!イエーイ♪」煌とのハイタッチ。これで何回目だろうか。――一緒に喜びあえる。煌はとても良い親友だなあ。改めて思った。
各地から、
「同じクラスだね、やった〜!」
「よっしゃあ、俺たち同クラだぜ♪」
と嬉しがる声が聞こえてくる。そういえば、あの長身男子はどこにいるんだろう。
「自分のクラスを確認したら、すぐにそのクラスへ移動してくださーい」
アナウンスが流れた。どれどれ…私と煌のクラス、1年2組は2階の教室。階段の登り降りが楽そうだなと思いながら、私たちは2階の教室へ移動していった。
「ここだね」
「うん」
2組の教室に入ってみた。みんな、同じ小学校の子たちと喋っている。教室を見渡してみて、意外なことに気づいた。
「ねえ煌、なんか北星小学校の子少なくない?」
「そうみたい…ほら、北星小学校のすぐ隣に南星学園中学校ってあったじゃん。多分みんなはそっちに行ったと思うよ」
「そうだね。私たちは北中の方が近いわけだし」
南星学園中学校は、公立の中高一貫校だ。しかし、北星小学校のすぐ隣にあるため、北星小学校の卒業証書があれば受験なしで推薦入学ができる――そういう決まりみたいなものがあった。
そして私は、もう1つ驚くことを発見した。なんとあの長身男子が同じクラスにいるのだ……!!その長身男子を見つけたとたん、心臓の鼓動がまた、速くなった。――ドキン、ドキン。音があまりにも大きく、外にまで聞こえるんじゃないかと思い、私は慌てて自分の胸をおさえた。
「瑠花、どうしたの?急に胸なんかおさえちゃって。それに顔が真っ赤だよ?」
「えっ…いや、なっ何でもないよ!!あーあ、良い天気だなあっ!!」
「やっぱり瑠花、恋したんでしょ?」
「ち、違うよ!!私、恋する体質じゃないし…」
「ふうん、怪しいなぁ(ニヤリ)」
危ない。バレそうになるところだった…。恋愛好きの煌に「恋した」だなんて言ったときには、さわがれるに決まってる。
黒板には、それぞれが座る席が書かれてある。どうやら、出席番号順のよう。私の名字の最初は「な」で煌は「く」だから席が遠い。
「席、遠いなぁ…」
「また後でね」
「…うん」
4列目の、前から2番目。そこが私の席だ。机の上にカバンを置いて「ふう〜」とため息をつくと、見ていいようで見てはいけない光景を目にしてしまった。私の後ろの席に、西塚夏樹こと、あの時道を聞かれた長身男子が座っていたのだ!心臓がバクバク鳴っている。膝が大爆笑している。
こんなんで、授業に集中できるのかと少し不安にもなった。
色々な意味でドキドキしながら、私はゆっくりと椅子に座った。
「うん!!」
向かった先には、「北星中学校一年生クラス表」と書かれた紙が貼ってあった。
「やったぁ〜!私たち同じクラス!!2組だって」
「ホントだ!イエーイ♪」煌とのハイタッチ。これで何回目だろうか。――一緒に喜びあえる。煌はとても良い親友だなあ。改めて思った。
各地から、
「同じクラスだね、やった〜!」
「よっしゃあ、俺たち同クラだぜ♪」
と嬉しがる声が聞こえてくる。そういえば、あの長身男子はどこにいるんだろう。
「自分のクラスを確認したら、すぐにそのクラスへ移動してくださーい」
アナウンスが流れた。どれどれ…私と煌のクラス、1年2組は2階の教室。階段の登り降りが楽そうだなと思いながら、私たちは2階の教室へ移動していった。
「ここだね」
「うん」
2組の教室に入ってみた。みんな、同じ小学校の子たちと喋っている。教室を見渡してみて、意外なことに気づいた。
「ねえ煌、なんか北星小学校の子少なくない?」
「そうみたい…ほら、北星小学校のすぐ隣に南星学園中学校ってあったじゃん。多分みんなはそっちに行ったと思うよ」
「そうだね。私たちは北中の方が近いわけだし」
南星学園中学校は、公立の中高一貫校だ。しかし、北星小学校のすぐ隣にあるため、北星小学校の卒業証書があれば受験なしで推薦入学ができる――そういう決まりみたいなものがあった。
そして私は、もう1つ驚くことを発見した。なんとあの長身男子が同じクラスにいるのだ……!!その長身男子を見つけたとたん、心臓の鼓動がまた、速くなった。――ドキン、ドキン。音があまりにも大きく、外にまで聞こえるんじゃないかと思い、私は慌てて自分の胸をおさえた。
「瑠花、どうしたの?急に胸なんかおさえちゃって。それに顔が真っ赤だよ?」
「えっ…いや、なっ何でもないよ!!あーあ、良い天気だなあっ!!」
「やっぱり瑠花、恋したんでしょ?」
「ち、違うよ!!私、恋する体質じゃないし…」
「ふうん、怪しいなぁ(ニヤリ)」
危ない。バレそうになるところだった…。恋愛好きの煌に「恋した」だなんて言ったときには、さわがれるに決まってる。
黒板には、それぞれが座る席が書かれてある。どうやら、出席番号順のよう。私の名字の最初は「な」で煌は「く」だから席が遠い。
「席、遠いなぁ…」
「また後でね」
「…うん」
4列目の、前から2番目。そこが私の席だ。机の上にカバンを置いて「ふう〜」とため息をつくと、見ていいようで見てはいけない光景を目にしてしまった。私の後ろの席に、西塚夏樹こと、あの時道を聞かれた長身男子が座っていたのだ!心臓がバクバク鳴っている。膝が大爆笑している。
こんなんで、授業に集中できるのかと少し不安にもなった。
色々な意味でドキドキしながら、私はゆっくりと椅子に座った。