「恋」って何だろう。
昼休み、煌がこう言ってきた。



「西塚君と仲直りしたら?」



「うぅ〜ん……」



仲直りしたいのは山々なんだけど。



「私は是非とも仲直りしてほしいよ!!(真顔)」



「はい!?」



「『恋』ってね、自分でするのもいいけど他人のを見るのもいいんだよ!!(やはり真顔)」



「はぁ…そうですか師匠」



「ウム!!だから仲直りするのじゃ弟子よ(真顔)」



「はぁ〜い…」



脱力。とてつもなく脱力しましたよ、師匠。




あぁ、少女マンガみたいにここに夏樹が駆けつけてきてくれたらなぁ〜




案外、それは実現してしまう。



――バンっ



ドアを勢いよく開ける音とともに……



「瑠花!!!!」



夏樹がやって来たのであった。
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