「恋」って何だろう。
連れて来られたのは、思い出の場所、裏庭。


あぁ…ここで私は夏樹に抱きしめられたんだ。


そう思うと、顔が赤くなる。



夏樹が口を開く。



「瑠花。」


「何?夏樹」



「俺は………」



長い沈黙を、夏の爽やかな南風が通っていく。



「俺は、瑠花が好きだ」



……今、なんて…?



私のこと、「好き」って…。



ビックリしすぎて、あいた口がふさがらない。



「瑠花は、俺のことどう思うか…?」
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