初恋

すると龍鵞が
喋りだした。

「俺の初恋って最近やねん。
普通皆保育園とかゆーやん?
でも俺ちゃうねん。
高校入学してな
入学式の日にある女の子と
ぶつかってん。
そんとき俺生徒証明書
落としてもてな
んぢゃその子むっちゃ笑顔で
生徒証明書渡してくれてん。」


「優しいな。」

龍鵞
「それから俺その子が
離れんくてさ探してん。
ほな見つかってん。
でもなむっちゃ人気ある子やって
俺無理や。仲良くなれんやん。
ってかなりへこんだ。
でもな俺の連れの連れやって
俺その子と仲良くなれてん!」


「よかったやん!
おめでと!」

心にもない言葉。
胸が痛いよ。
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