初恋

ひたすら走って
辿り着いた場所は
学校から近い海。
昔から海がだいすきな私は
なにかあると海にくる。

人目も気にせず泣いてると
後ろの方から声が。
振り返ると
同じ制服を来た男の子。
名前は陸也。
一つ上の先輩。

「どないしたん?」

答える気もしないよ。

だから私は黙ってその場を
離れようとおもった。

横を通った瞬間
腕をつかまれた。

「無視すんなよ。」


「なんもないです。
一人になりたいんで
ほっといてもらえますか?」

心配してくれてる人に
八つ当たりするなんて
最低だよっておもった。

でも先輩は
腕を離さない。

そして歩きだした。
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