意地悪なご主人様【おまけ完】
「巧だから心配なんだ」


「どういう意味だ」


「お前は夏樹に冷たいから・・・

それは気持ちに裏返し

なんだろうけど・・・」


「・・・」


時計に目をやった宗次は、


「やっべ!遅刻する。

後は頼んだぞ?!」

オレの返事など聞いてる暇もないのか、

宗次はそのまま

家を出ていった。

・・・

溜息をついたオレは、

とりあえず、

夏樹を抱き上げ、

ベッドに移動し、寝かせた。

・・・

「夏樹、大丈夫か?」

「・・・うん」
・・・

さっきまでの威勢の良さは

どこに見られない。
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