意地悪なご主人様【おまけ完】
「ちょちょちょっと!!

宗次さん何してるんですか?!」


私の慌て様に、

宗次さんは笑いながら言った。


「さっきは甘えてきたのに、

今は恥ずかしいの?」


「それは・・」


・・・


「病人に抱きつくな。

また熱が上がる」


・・・


その声に驚き、

私と宗次さんは、

玄関の方に目をやった。


・・・


「巧、いつの間に」

宗次はそう言いながら、

でも、

しっかり私を抱きしめたまま

離そうとしなかった。
< 130 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop