意地悪なご主人様【おまけ完】
すると夏樹は何を思ったのか、

酒をあおり始めた。

・・・

ヤケ酒か?!

・・・

オレは慌てて、

夏樹に近寄った。

・・・が、

時すでに遅し。

・・・

夏樹は酔っ払い、

机にもたれてしまった。

「おい、大久保」

「・・・」

「こんなところで寝るな!

家はどこだ?

送ってやるから、教えろ」

・・・

しかし、

夏樹の口から出たひと言は、

「追い出された・・・

家には帰れない・・・」

・・・

呆れながら、ため息をついたオレは、

人の目も気になり、

仕方なく、家に連れ帰ることにした。
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