意地悪なご主人様【おまけ完】
「そうじゃなきゃ、

社内に、あなたと課長の噂、

広めちゃうから」

・・・

そう言って笑顔を作った華蓮さん。

・・・

その笑顔には似つかわしくない

言葉・・・

・・・

相変わらず、

何と言っていいかわからない私。

・・・

「あまりに急じゃ、

荷物を動かすのも大変だろうから、

一週間、あげる」

・・・あげるって。

・・・

「夏樹ちゃんはとってもいい子だから、

これからも仲良くしていきたいの。

この約束さえ守ってくれたら、

それでいいから」


「あ、あの!」

・・・

何か言おうとした私の事なんて、

どうでもいいのか、

華蓮さんは行ってしまった。
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