意地悪なご主人様【おまけ完】
まだ打合せしてるのを確認した私は、

巧が仕事中のオフィスに向かい、

気分が悪いと嘘をついた。

・・・

巧は慌てて、

私をソファーに寝転がらせた。

・・・

「・・エ?よく聞こえない」

・・・

それもわざとだった。

・・・

私の口元に、

巧の耳が近づくと、

そう言うシーンに見間違えることだってある。

・・・

案の定、

夏樹は勘違いしてくれた。

・・・

ダメ押しに、

巧の弟の宗次まで。

・・・

笑いが止まらない。

「オレを傷つけるのは構わない。

夏樹を傷つけるのは許せない」

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