意地悪なご主人様【おまけ完】
宗次は、

私をギュッと抱きしめた。

・・・

「夢ならいい・・・

でも夢でも、見間違いでもないよ。

オレもこの目で見たんだから」

・・・

私は声を上げて泣いた。

・・・

まるで小さな子供のように・・・

・・・

私の想いは、

行き場を失ってしまった。

・・・

巧への想いは、

どこに行けばいい?

・・・

どれだけ泣いても、

泣き足りない。

・・・

私は、

泣くのを止めた。

・・・

「夏樹?」

宗次が心配そうに、

私を見つめた。
< 210 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop