意地悪なご主人様【おまけ完】
「何が可笑しい?

お前らが、早とちりしただけだろうが?」

・・・
「そうみたいだな・・・

でも、帰ってくるのが遅いよ、

夏樹はここを出ていった・・・

もうここには戻ってこない」

・・・

笑うのを止めて、

悲痛な顔で、宗次が言った。

・・・

「どこに行った?」


「知ってたら苦労はしないよ。

巧・・・

夏樹は今回の事で、

勘違いだったにしても、

相当傷ついてる・・・

もう、元には戻れないかもしれない」


「・・・」



「夏樹はもう、

二度と、お前に笑ってくれないぞ」

・・・

何も言えなかった。

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