意地悪なご主人様【おまけ完】

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仕事が終わった私は、

行かなきゃならないところがあった。

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そう、

それは、あの家。

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巧と、宗次と共に過ごした

愛着の湧いた家に。

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急きょ出ていったため、

荷物はそのまま。

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荷物と言っても、

ボストンバッグ一つだけど・・・

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それに、

この家の合い鍵も、

持ったまま。

荷物を取ったら、

ポストに鍵を入れて帰ろう。

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玄関を開けると、

懐かしく思えた。