意地悪なご主人様【おまけ完】
・・・

挨拶が終わり、

私は泣き出しそうなのを

必死に堪えていた。

・・・

下を向き、

目をギュッとつぶって、

巧がいなくなるのを待っていた。

・・・

・・・

・・・?

社員達の声が一切なくなっていた。

・・・

なんで?

・・・

不思議に思っていた私は、

ゆっくり目を開けて、

上を向いた。

・・・

「か・・ちょう」

・・・

目の前は、

愛してやまない巧の姿が・・・

・・・・

私たちを取り囲むように、

社員達がいて、

こちらを不思議そうに見ている。
< 226 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop