意地悪なご主人様【おまけ完】
「大久保さん、

これ手伝ってもらえる?」

そう言って優しく微笑む巧。

・・・

「真鍋課長って、

イケメンで優しくて素敵よね?」


先輩に言われ、


「ええ、ホントに」

と上辺だけの返事をする。

・・・

会社のみんなは知らないんだ。

巧は、意地悪で、俺様で、

冷たい奴だってこと・・・

・・・

なぜか、同居を提案したのだって、

何か裏があるに違いない。

・・・

「大久保さん」

「え、あ、はい。すみません。

今行きます」

私は気を取り直して、

仕事に向かった。
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