意地悪なご主人様【おまけ完】
「あ、すみません、

申し遅れました、松本淳史(あつし)

といいます。巧部長と、同じ部署で

働いてます」

そう言って頭を下げた。

・・・

礼儀正しい子だな。

・・・

「あの、おいくつですか?」

「え、あ、24ですけど?」

・・・

あ・・・

私より年上だった。

「私と同じくらいかと思った・・

すみません、年上の方だったんですね」

そう言って苦笑いした私に、

淳史は微笑んだ。

・・・

「夏樹」

ちょっと不機嫌そうな顔の巧。

「なんですか?」

怖いよ、その顔・・・

「松本も同じところに行く用があるから、

一緒に行ってもいいだろ?」
< 244 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop