意地悪なご主人様【おまけ完】
私は昨日会ったばかりの、

松本淳史その人だった。

・・・

巧は呆れ顔で、

淳史を見ている。

・・・

「実家を締め出され、

色々当たってみたんですが、

誰も、泊めてくれなくて・・・

一週間後には、新しい家に、

越すことになっていたので、

それまででいいんです・・・

お邪魔なのは、百も承知・・・

ですが、頼るところがなく・・・」

・・・

淳史は今にも泣き出しそうな顔。

・・・

巧は黙って、

私を見つめた。

・・・

私にどうしろって言うのよ?

・・・

答えを求められ、

目を逸らしてしまった。
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