意地悪なご主人様【おまけ完】
「だって、もうこんな時間・・

今日が何の日か・・・

巧は知ってますか?」

泣きながら、質問した。

・・・

「ああ、もちろん。

迎えに行くから、会社の外にいろよ?」


「・・・はい」

・・・

・・・あれ?

・・・

会社から出るとすぐ、

巧の姿が見えた。

「早かったですね」

「あんまり遅いから、

近くの喫茶店で待ってた」

そう言って優しく微笑んだ巧。

・・・

私は思わず、

巧に抱きついた。

「おいおい、みんな見てるぞ?」

「いいんです!

やっと巧みに会えたんだから」

「フッ・・なんだよそれ?

朝別れただけだろ?」
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