意地悪なご主人様【おまけ完】
会社の玄関前。

オレの姿を見つけた夏樹は、

ちょっと驚いていたが、

泣いていた為、

すぐにクシャクシャな顔で、

オレに抱きついてきた。

・・・

こんなに悲しそうな顔の夏樹を

いつまでも見ていたくない。

・・・

オレはタクシーを掴まえ、

早く自宅に帰った。

・・・

玄関の前。

なかなかドアを開けようとしないオレに、

夏樹は首を傾げる。

・・・

「中に入らないんですか?」

そう言われ、

オレはクスッと笑った。

・・・

訳の分からない夏樹は、

怪訝そうな顔をした。
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