意地悪なご主人様【おまけ完】
「すっご~く!!

嬉しいです!!・・・でも」


「・・ん?」


「一生に一度って、

私の誕生日は、まだまだ何度も

来ますが・・・

もう、お祝いしてくれないんですか?」


「バカ!なんでそうなるんだよ?」


「だってそんな言い方されると・・」


「・・・はい、これ」


「・・・?」

・・・

よそ見の顔で、

私に差し出した小さな箱。

・・・

「あの・・誕生日プレゼント・・ですか?」

「こんなもの・・・

一生に一度しか渡せない、

大事なモノだよ」

・・・

そう言った巧の耳は、

真っ赤になっていた。
< 293 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop