意地悪なご主人様【おまけ完】
「巧と一緒にいたい」

私の答えに、

巧は大きな溜息をついた。

・・・

「夏樹、自分の為に、

パリに行け」


「…巧は、

私と一緒にいたくないの?」


「一緒にいたい。

だが、これはチャンスなんだぞ?

夏樹の今までの頑張りが、

評価されたんだ。オレの事で、

そのチャンスを無駄にしてほしくない」


「じゃあ、別れるの?」



・・・

巧は更にもう一つ、

大きな溜息をついた・・・


・・・

巧は、

別れたいんだ。
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