意地悪なご主人様【おまけ完】
「…ゴメンな」

?!

突然の謝罪の言葉に、

抱きしめていた手が緩んだ。

・・・

「どうしたんですか急に?」

首を傾げ、

巧を見つめた私に、

巧は申し訳なさそうな顔をして、

私を抱き寄せた。

・・・

「仕事の事だよ・・・

夏樹に相談しようと思ったんだが、

あまりにも時間がなくて、

しかも、明後日には

日本を発たなきゃならないんだ。

こんな事急に聞かされて、

夏樹は嫌だと思う。

だから、本気で嫌だって思うなら、

こっちに残っていいんだぞ?」

・・・


「その言葉を聞いて、

私が、はいここで待ってます・・・

なんて、言うと思いますか?」
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