いつか必ず…


昼を食べた後、また少し車を走らせてプラネタリウムへとやってきた。


綺麗な星空を眺めながら説明を聞いていると宇宙ってすごいんだなってつくづく思った。


こんな広い宇宙の中にちっぽけな惑星に地球があって、地球の中にいる私たちなんて宇宙からみたら…って考えると今までイジメられて悩んできたのがバカらしく感じられた。


「綺麗…」


私がそう呟いた時、肩に重みを感じて慌ててそちらの方を向くと先生が寝ていた。


……よほど疲れてたのかな。
先生、2日しか空いてないって言ってたもんね。


私の為に、ありがとう。


少し恥ずかしかったけど、先生が私のために時間を作ってくれたことが嬉しくて先生を起こさずに、私はプラネタリウムの星を眺めた──

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