いつか必ず…


プラネタリウムが終わってから私はそっと、先生を起こした。


「うーん…
ここは…?」


先生は寝ぼけているのか少しキョロキョロとあたりを見渡してから私の方を見た。


やらかした…って言わんばかりの顔をしていて私は思わず大爆笑。


「先生、忙しいのに私のために時間作ってくれてありがとう。」


「…川内の前では疲れを見せないつもりでいたのに、暗いところはさすがにだめだったか。」


「そんなこと、いいんです。
先生も人間だから疲れるし、私のために時間を作ってくれたことが何より嬉しいから。」


どれだけ言っても足りないくらい、“ありがとう”って言葉を伝えたい。
そして“ありがとう”の数だけ“好き”って気持ちが大きくなる。


そんな気がした。


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