いつか必ず…


ネックレスを買うと私に差し出した。


「先生…」


「…川内にあげる。
今日の思い出として。」


…プレゼント…
大好きな人からプレゼントもらえるとは思わなくて、私は泣きそうなくらい嬉しかった。



「…ありがとう。」


私は先生からネックレスを受け取ると自分の首につけようとした。


だけどうまくつけることができなくてパニックになっていると、先生の笑い声が聞こえ、私の後ろに回ってネックレスの金具を止めてくれた。


首にかすめる先生の指にドキドキが止まらなくて……


「はい。
つけたよ。」


「…あ、りがとう。」


「そろそろ帰ろうか。」


私は無言でコクッと頷くと海を後にした。

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