いつか必ず…


…私の隣にいるのは誰?
その人の手…冷たくて気持ちいい…


「……ん…」


「川内!
大丈夫か!?」


……ここ…保健室のベッドの上…
そっか…私、倒れて……


声のする方に視線を向けると、そこには冬也くんがいた。


…さっきの手の感触は冬也くんだったんだ…


「まだ少し目眩がするけど、大丈夫。
ありがとね、冬也くん。」


…ぼんやりした記憶にある…
冬也くん、私を運んでくれたよね……
でもどうやって?


「川内が倒れたのが遠くから見えて慌てて駆け寄ったんだ。
……俺が川内をここまで連れてきた。」


「…ありがとう。
…でも、どうやって?」


「…お姫様抱っこ…」


……え。
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