いつか必ず…


「それに悠梨ちゃんは、同じクラスの男子と付き合ってるんでしょ?」


同じクラスの男子って冬也くんのこと?
そんなの…


「…誤解です。
私、冬也くんとは付き合ってません。」


「私には付き合ってるように見えたけどな?
悠梨ちゃんが倒れたときの彼の表情…
今でも頭から離れないもの。」


……冬也くんは友達として心配してくれたんだもん。


「先輩がなんて言おうと…」


「私ね、玲のこと愛してるの。
だから邪魔しないで?」


“私は保健室に行きます”と言う言葉は先輩の言葉に遮られて言えなかった。


“愛してるの”
この言葉が頭に張り付いて離れなくて。
…先輩は先生のこと、“玲”って呼んでる。


もしかしたら2人は付き合ってるのかも知れない。


そう感じてしまったんだ。


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